By ideal on 2026年06月07日(日)
Category: Blog

【コストのリアル】家づくりにかかる「総額」と資金計画の基本①坪単価より大切な「総額」の話

こんにちは。畠山です。

早速ですが、皆さんは『正直不動産』というマンガを読まれたことはありますか?

不動産業界のリアルな裏側を描いた作品として有名ですが、

22巻と23巻で「住宅の断熱」がテーマになっていました。

これから家を建てる方には、ぜひ一度読んでいただきたい内容です。

そのお話の中で断熱性能が低い家で起きる「結露」と、そこから発生するカビやダニがもたらす「健康被害」について、とても分かりやすく描かれていました。

家が原因でアレルギーや体調不良を引き起こしてしまうというのは、本当に悲しいことであり、決して他人事ではない深刻な問題です。

このお話を読んで改めて実感したのは、見えない部分の断熱・気密施工がいかに大切かということです。

私たちがこれまでお引渡し後のお客様のお住まいへお邪魔した際にも、

「以前住んでいた家に比べて結露がほとんど気にならなくなった」といったお声をいただくことが多く、性能の大切さを日々実感しています。

逆に言えば、コストダウンを目的に断熱や気密性能を疎かにしてしまうと、たとえ建築時の費用は抑えられたとしても、

将来的に健康被害のリスクが高まったり、壁の中の結露によって家の耐久性が低下し、早すぎる修繕が必要になるなど、結果的に「高くつく」ことにもなりかねません。

「住む人の健康を守り、家を長持ちさせるための性能」にどれだけコストをかけるべきか。これは、家づくりにおいて最も大切な視点の一つです。

だからこそ、これから家を建てるお施主様には、目先の数字だけに振り回されてほしくないなと強く感じています。

そこで今回から、全4回にわたって新シリーズ【コストのリアル】家づくりにかかる「総額」と資金計画の基本をスタートします。

是非、家づくりの参考にしてみて下さい。

住宅会社によって「坪単価」の基準はバラバラ

家づくりを考え始めると「坪単価◯◯万円!」という数字をよく目にします。

「この金額なら予算内で建てられそう!」と目安にされる方も多いかと思います。

しかし、いざ色々な会社から見積書を取ってみると「坪単価は安いはずなのに、最終的な金額が思ったより高い…」と混乱してしまうケースが少なくありません。

坪単価の計算式自体は、実はとてもシンプルです。

【 建物の価格 ÷ 面積(坪数) = 坪単価 】

一見、これならどこの会社でも公平に比較できそうに見えますよね。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

分子である「建物の価格」の中に、何が含まれていて何が含まれていないかは、住宅会社の方針によってそれぞれ異なります。

「網戸やシャッターまでコミコミ」の会社もあれば、「すべてオプション」という会社もあります。面積の測り方(延床面積か、施工面積か)によっても数字は変わります。

そのため、表面的な「坪単価」だけで高い・安いを比較することは、実はとても難しいのです。

会社によって違う「見積書の出し方」


一般的に、注文住宅の見積書は「本体工事費」と「付帯工事費」を切り離して記載されていることが多いです。

しかし、初めての方にとっては「どこまでが本体で、どこからが付帯なの?」と分かりにくいのが現実です。

だからこそ、私たちは出来るだけお施主様にとって一番わかりやすい様に作成をすることを心がけています

複雑な区別で惑わせるのではなく、「実際にその土地で、その仕様で暮らせる状態にするための総額」としてご提示しています。

(※もちろん、照明やカーテン、家具などは、お施主様のご要望に合わせて含めるか別にするか柔軟に選んでいただけます)

正しく比べるなら「実際の間取り」から

見積りを比較する上で、もう一つ大切なことがあります。 

建物の金額というのは「お家の大きさ」や「間取り」によって大きく変わります。なんとなくの概算で比較しても参考にはなりません。

本当に正しい比較をするためには、それぞれの会社に「自分たちの希望を反映した具体的な間取り」を作成してもらい、

それをベースにした見積りを出してもらうことが一番です。

同じスタートライン(間取り)に立って初めて、本当の意味での費用の違いや、それぞれの会社の提案力が見えてきます。

失敗しないコツは「総額を見て比較する」こと

家づくりで一番大切なのは、計画の途中で「そんなお金聞いてない!」という想定外の出費を出さないことです。

見積もりの段階で金額が分からない場合は、「見積もりに含まれていない」と含まれていない事を確認したり、

「予算組として金額だけいれておく」という事が良いと思います。

他社さんの見積書やネットの坪単価情報を見る機会もあるかと思いますが、そんなときはぜひ表面的な数字だけで判断せず、

「自分たちの希望の間取り」を作ってもらった上で、

「最終的に、自分たちが暮らせる状態になるまでの『総額』はいくらになるのか」という視点で比較してみてください。

最初からすべてを包み隠さず、数値で分かる様な性能の根拠も含めて、

総額のリアルな資金計画を一緒に考えてくれる会社を選ぶことこそが、失敗しない家づくりの第一歩です。

次回(第2回)は、見積書にも載ってこないことが多い、

さらに盲点となりがちな「諸費用(登記費用、火災保険、ローン手数料など)」について詳しく解説します。

それでは、今日はここまでにしたいと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました!

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